政権ダメージで稲田氏の進退は?“裁判問題”謝罪で[2017/03/14 16:56]

 「森友学園の裁判に関わっていない」という説明を一転させ、出廷していたとして謝罪しました。稲田防衛大臣は「夫の代わりだった」とこれまでの国会答弁を訂正しました。総理官邸前から報告です。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 (Q.安倍政権へのダメージはあるのか?)
 ダメージという意味では、この森友問題が俎上(そじょう)に上って以来、政権との関係が取り沙汰されていて、報道各社の内閣支持率は下がっています。今回のことがさらなるダメージになるということは間違いありません。
 (Q.稲田大臣の進退への影響は?)
 複数の政府高官に取材しましたが、「稲田大臣が現時点で辞めることは全くない。辞める必要はない」と言っていて、現時点では守る姿勢です。とはいっても、ポイントはこの問題が長引くかどうかです。過去の答弁に関しては、間違った答弁は訂正して謝るという対応で押し通すつもりかもしれません。ただ、14日の稲田大臣の会見で気になったところですが、「籠池氏に失礼なことをされた」と話していました。詳細については触れられていません。15日は籠池氏の会見が予定されていますが、籠池氏との間に何らかの食い違いが発生して騒動が泥沼化すれば、そのこと自体が政権や稲田大臣の政治的体力を奪うということになります。安倍総理大臣は今は守るという姿勢ですが、予断は許されない状況です。

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