写真に“悪巧み”…安倍総理「本当なら出さないよ」[2017/06/05 11:47]

 終盤国会が山場です。5日の委員会で、民進党は「加計学園」問題を巡って文部科学省の前川前事務次官や官邸の和泉総理補佐官、文科省OBで加計学園の木曽理事らの国会招致を求めていますが、与党側は拒否しました。さらに、「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれた文書を文科省の複数の職員がメールで共有していたとする問題を追及しています。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 民進党は新たに判明したメールをもとに、腹心の友である加計学園の理事長との関係性をただしましたが、安倍総理大臣は強く反論しました。
 民進党・宮崎衆院議員:「安倍昭恵総理夫人のフェイスブックに載っている有名な写真です。『クリスマスイブ、男たちの悪巧み』という」
 安倍総理大臣:「私と加計孝太郎氏が友人であることと政策に関与したかということは、全く別問題でありますから。大体、本当に悪巧みをしようとしたらそんな写真なんか出しませんよ」
 さらに、民進党は共有メールの再調査を改めて求めました。文科省は同姓同名の人物はいると説明したものの、安倍総理は「私の意向は入りようがない」などとして再調査を拒否しました。また、総理自らがやじを飛ばす場面も見られ、与野党双方が激しく応酬しました。会期末まで2週間を切るなか、政府・与党側は批判が収まるのを待つ時間切れ作戦に出ています。ただ、野党側も肝心の「総理の意向」があったかどうかの決定打が打てず、焦りもにじみ始めました。

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