総理「言葉でなく顔ぶれで」 内閣改造調整大詰め[2017/08/02 17:01]

 3日に迫った内閣改造で、安倍総理大臣は焦点の文部科学大臣に林元農林水産大臣を、経済再生担当大臣に茂木政調会長を起用するなど大詰めの調整が続いています。

 (藤川みな代記者報告)
 安倍総理周辺は言葉ではなく、顔ぶれで何をやりたいのかメッセージが伝わる内閣にしたいと述べていて、その言葉通り、重量級の人事が固まってきました。加計学園の問題を抱える文科大臣には、閣僚経験が豊富で政策通で知られる林芳正元農水大臣を起用します。内部文書の流出が相次いだ文科省を引き締める狙いです。そして、安倍政権の目玉政策である「人づくり革命」を経済再生担当大臣に起用する茂木政調会長に任せます。家庭の経済状況にかかわらず、教育を受けられるようにする「人づくり革命」は文科省、厚生労働省など複数の省庁にまたがるため、閣僚や党の要職を歴任した茂木氏の調整力を期待しています。また、防衛大臣には小野寺元防衛大臣を起用し、組織の立て直しを急ぎます。一方、自民党の役員人事では岸田外務大臣が政調会長に内定しました。安倍総理は、2日午後はずっと総理官邸にこもっていて、入閣の内定者や派閥の幹部に電話で連絡をしています。こうした調整が夜まで続きそうです。

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