河野大臣「法的基盤が損なわれた」 徴用工問題巡り[2018/10/31 11:45]

 徴用工の問題を巡って韓国の最高裁が日本企業に賠償を命じたことを受けて、河野外務大臣は韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と電話で会談し、適切な対応を取るよう強く抗議しました。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 韓国政府の対応次第では日韓関係の土台が崩れかねない状況だけに、韓国側に冷静な対応を求めていく考えです。
 河野外務大臣:「(日韓関係の)法的基盤が非常に根本から損なわれたということを日本としては非常に重く見ているということを伝えると同時に、韓国政府に対してしっかりとした、毅然(きぜん)とした対応を取るように求めました」
 また、河野大臣は「日本企業に不当な不利益を及ぼすことがないよう期待したい」と述べました。これに対し、康外相は「韓国政府内で対応を協議している」と述べたということです。日本政府は国際司法裁判所への提訴も視野に検討を続けています。日韓それぞれに引くに引けない状況のなか、外務省幹部は「韓国政府が事態を鎮静化するしかない」として静観せざるを得ない現状です。

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