「2島返還」軸に 日ロ首脳が交渉加速で一致[2018/11/15 05:50]

 安倍総理大臣はロシアのプーチン大統領と会談し、1956年の日ソ共同宣言を基礎にして平和条約締結に向けた交渉を加速させる方針で一致しました。

 首脳会談は1時間半にわたって行われましたが、平和条約問題を巡って議論が一気に進んだのは2人だけで行われた45分間の会談でした。
 安倍総理大臣:「戦後70年以上、残されてきた課題を次の世代に先送りすることなく、私とプーチン大統領の手で終止符を打つ」
 この2人だけの会談で安倍総理は、平和条約問題について「相当、突っ込んだ議論をした」と強調しました。そして、歯舞、色丹2島の返還を明記した「56年宣言」を「基礎」として、平和条約締結に向けた交渉を加速させることでプーチン大統領と一致しました。「北方四島の一括返還」というこれまでの政府方針から一歩、踏み出して2島の返還を先行した交渉への転換といえそうです。安倍総理は今月末のG20、そして、年明けにはロシアを訪問して平和条約交渉を仕上げていく構えです。

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