入管法改正案が審議入り 誤データ巡り法務大臣謝罪[2018/11/21 11:48]

 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法の改正案を巡って衆議院の委員会で審議が始まりました。山下法務大臣は失踪者のデータに誤りがあったことについて謝罪しました。

 (政治部・安間由太記者報告)
 野党側は「制度の根幹に関わる失踪者のデータに不備があるのは問題意識がなさすぎる」と迫りました。
 立憲民主党・山尾志桜里衆院議員:「(技能実習生の)失踪原因が変わってきていますが、これが今の山下大臣の新しい認識なのか」
 山下法務大臣:「誤ったデータに基づくものを読み上げたということで、大変おわびしなければならない」
 また、山下大臣は「人手不足が深刻化しており、即戦力となる外国人を受け入れる仕組みが求められている」と話し、法案の必要性を強調しました。一方、自民党と公明党の幹部は21日朝に会談し、27日に衆議院を通過させて会期内に成立させる方針を確認しました。ただそのためには、委員会を定例日以外にも開催しなければ間に合わない見通しで、野党側は「ルール違反はおかしい」と強く反発しています。与党内からも「審議が拙速だ」と懸念の声が上がっていて、今後、会期延長をにらんだ与野党の攻防が激しくなりそうです。

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