与党はなぜ急ぐ?“来年開始”“選挙向けの成果”…[2018/11/27 17:14]

 「入管法改正案」が衆議院の法務委員会で採決されました。果たして審議は十分に尽くされたと言えるのでしょうか。国会から報告です。

 (政治部・岡香織記者報告)
 (Q.現在、どのような状況になっていますか?)
 法務委員会は政府側の出席者がそろっていないと野党側が反発して再開が遅れていましたが、27日午後に始まりました。この後、20分くらいで採決が行われる見通しです。与党側としては、その後に本会議での採決に踏み切りたい考えです。一方、野党側は本会議を開催しないように、衆議院議長に申し入れを行うことも考えています。さらに、議会の運営をつかさどる議運委員長の解任決議案の提出も検討しています。提出された場合は、国会は夜遅くまで続く見通しです。
 (Q.なぜ与党はこの法案を急いで通したいんですか?)
 労働力が足りないという経済界などからの要請に答えて、来年4月1日から新しい制度を始めるためには、この臨時国会で法案を成立させないと間に合わないからです。また、政府としても人手不足を解消する手立てを講じたと来年夏の参院選に向けた成果の一つにしたいという狙いもあります。自民党の二階幹事長も審議時間が足りないという指摘に「会期に限りがあるので政治的にもやむを得ない」と認めていますが、何としても会期内に成立させる考えです。

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