入管法改正案 参院で審議入り 野党に足並みの乱れ[2018/11/29 11:48]

 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案を巡る議論の舞台は参議院に移りましたが、野党側の足並みが乱れています。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 国民民主党は入管法の対案を29日午前に提出しましたが、その審議に立憲民主党が反対していて、野党が野党を批判する事態になっています。
 国民民主党・櫻井参院議員:「我々はきちんとした形で議論をしていきたいと。そう思って、この委員会の方に対案を提出させて頂きました。残念ながら、立憲民主党がつるしを降ろして下さらないと。そのことによって、我々の対案はここの場面で議論することができなくなった」
 国民民主党は新たな在留資格の導入時期を遅らせることなどを盛り込んだ対案を提出していて、与党と「対話」もしていきたい考えです。それに対して立憲民主党は、内閣不信任案の提出を視野に入れた対決路線に徹底しています。ある立憲民主党の幹部は「国民民主党は与党になりたがっている」と不快感をあらわにしています。野党内の足並みの乱れをよそに与党側は来月10日までの会期内の成立は可能とみていて、29日午後以降に審議時間を積み上げていく方針です。

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