臨時国会が閉会 与野党ともに“消化不良”の内容[2018/12/10 11:50]

 臨時国会は10日、会期の延長もなく閉会します。8日未明に改正出入国管理法が成立するなどしましたが、与野党に成果はあったのでしょうか。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 今回の臨時国会は与野党双方にとって消化不良の内容だったといえます。最大の焦点は改正入管法でした。野党側は法務省が提出した技能実習生の失踪に関するデータが誤っていたことや、制度設計の詳細が省令に委ねられて後回しとなっていることなどを追及しました。ただ、目立ったのは野党同士の足並みの乱れで追及しきれず、生煮えのまま成立を許した格好です。一方、安倍総理大臣肝煎り(きもいり)の憲法改正を巡っては2020年の新憲法施行を目指して、まず自民党案の提示を模索していました。しかし、野党側との協議にしびれを切らした総理側近が「野党は職場放棄」と批判したことをきっかけに審議の場を設定することもかないませんでした。残された課題は年明け1月下旬からの通常国会に引き継がれ、夏の参院選を見据えた与野党の攻防となります。

こちらも読まれています