不正統計問題 国会で追及 追加給付「3月から」[2019/01/24 11:45]

 国会では厚生労働省の不正統計問題を巡り、与党からも厳しい批判が相次ぎました。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 身内である与党からの追及に、根本厚生労働大臣は信頼回復に全力を尽くす考えを強調しました。
 公明党・桝屋衆院議員:「今回の事案に係る問題の本質について、大臣はどう認識しておられるのか」
 根本厚生労働大臣:「私はこれを統計部門だけの問題として捉えてはならないと考えております。全省庁的な問題として捉えなければいけない」
 公明党・桝屋衆院議員:「少し認識が甘いのではないか。厚生労働行政あるいは統計行政に対する国民の信頼を失墜せしめたと」
 委員会の冒頭で、根本大臣は「国民の皆様にご迷惑をお掛けした」と陳謝したうえで、本来もらえるはずだった雇用保険などの追加給付を3月から行うことを明らかにしました。一方、野党側は「アベノミクスを粉飾するために賃金を偽装したのが本質だ」と批判しました。さらに、「これまで公表してこなかったのは組織的隠蔽ではないか」と指摘しました。特別監察委員会の報告書についても、幕引きさせたいための「アリバイ作りだ」と追及しました。報告書の調査対象について明確な答弁がないとして委員会は度々、中断しました。来週から始まる通常国会でもなぜこの問題が起こったのかなど、真相の解明が最大の焦点となります。

こちらも読まれています