“国民・自由合流”が波紋 参院会派でつばぜり合い[2019/01/25 11:50]

 28日に召集される通常国会を前に、立憲民主党と国民民主党は参議院の野党第1会派を巡って激しいつばぜり合いを続けています。
 
 (政治部・中丸徹記者報告)
 自由党との合流構想を仕掛けた国民民主党の玉木代表は、通常国会で毎月勤労統計の不正問題を通じて、「アベノミクスの矛盾」を指摘していくと力を込めました。
 国民民主党・玉木代表:「ある種、『かさ上げノミクス』になっていて、GDP(国内総生産)もかさ上げされているし、賃金もかさ上げされたと、上げ底政策をきちんと検証していくことは大事だと思う」
 一方で、安倍一強に対抗できていない野党の現状には警鐘を鳴らします。
 国民民主党・玉木代表:「今、全国回っていても、とにかく2つ言われるんです。安倍政権何とかしてくれと、もう1つは野党しっかりしてくれと」
 玉木代表は自由党との合流構想を表明しましたが、かつて「壊し屋」とも呼ばれた小沢代表には党内にアレルギーもあり、合流するには課題もあります。一方で野党第1党の立憲民主党は、この動きに反応し、参議院の野党第1会派を死守する構えで野党間の主導権争いに火を付けた形になっています。参議院選挙に向けて玉木代表の投じた一石が野党をまとめるのか、バラバラにしてしまうのか、勝負の国会が始まります。

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