不正統計「消費増税に影響」 代表質問で野党追及[2019/01/31 11:50]

 国会は31日から参議院でも代表質問が始まりました。野党側は不正統計の問題が消費増税にも影響するのではないかと追及しました。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 野党は不正統計問題をこの国会の最大の攻めどころとみて、統計の問題にとどめず、アベノミクスの成果全体の問題に広げて追及しました。
 国民民主党・榛葉参院議員:「今回の勤労統計の不正問題で、本当は国民所得が増えていないのでないかという疑念が生じています。これはアベノミクスの評価そのものに直結する大問題です。今年の10月に本当に消費税を引き上げることができるのか、総理の見解を」
 安倍総理大臣:「連合の調査においては5年連続で今世紀に入って最高水準の賃上げが継続しており、所得環境は着実に改善しているという判断に変わりはありません」
 安倍総理は政府のデータではない連合の調査を持ち出して賃上げの実績を強調し、消費税率を上げる判断に変わりがないことを改めて示しました。政権側もアベノミクスの成果として賃金の上昇について強調してきただけに、不正統計問題の広がりに神経をとがらせています。この問題では発覚後の厚生労働省の対応にも不手際が目立っていて、野党側は厳しい追及でさらなる事実があぶり出せると意気込んでいます。

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