片山大臣“表舞台”がネック?肝いり法案で調整難航[2019/03/26 11:50]

 人工知能などを活用した街づくりを目指す「スーパーシティ構想」を実現する法案の調整が難航していて、国会審議に大きな影響を及ぼしそうです。

 (政治部・延増惇記者報告)
 与党は夏の参議院選挙を見据えて法案を絞り込むなど安全運転に徹してきましたが、ここにきて片山地方創生担当大臣肝煎り(きもいり)の法案がネックになりそうです。この法案は人工知能などを活用した街づくりを目指して自治体の裁量を強めるものですが、「憲法違反になる可能性がある」との指摘があり、政府内での調整が難航しています。
 片山地方創生担当大臣:「いまだかつてない思い切った内容ということをチャレンジしているものですから、まさに法律的な観点から努力を重ねて検討の作業を行っている。本通常国会への提出に向けて、政府内で鋭意検討をしている」
 担当の片山大臣は法案提出に前向きですが、自民党幹部からは「政治資金問題で追及を受けてきた片山大臣に注目を集めたくない」「無理をすると野党の思うつぼだ」との声が出ています。波風立てずに後半国会を迎えたい与党内では、今の国会での提出は諦めるべきだと慎重論が強まっています。

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