「先住民族」初めて明記 アイヌ民族支援新法成立[2019/04/19 15:05]

 法律で初めてアイヌ民族を「先住民族」と位置付ける「アイヌ民族支援法」が参議院本会議で可決・成立しました。

 この法律では、アイヌに対する差別などを禁止する基本理念や観光振興を支援するための交付金の創設が明記されました。ただ、焦点となっていた先住民族の権利については土地などに関するアイヌ民族の具体的な権利については盛り込まれず、衆議院での採決に際して付帯決議で「アイヌ民族の自主性を尊重する」とするにとどまりました。法整備にあたって、これまで専門家やアイヌの市民団体が土地や天然資源に関する具体的な権利を盛り込むよう政府に要望してきました。しかし、政府は「国民の理解が得られない」として、これらの権利について盛り込みませんでした。

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