与党に危機感 衆・参“ダブル選”浮上の背景とは[2019/04/22 17:25]

 補欠選挙を2つとも落としてしまった自民党内では夏の参議院選挙に向けた危機感とともに衆議院とのダブル選挙も取り沙汰されています。

 (政治部・小西弘哲記者報告)
 政府と与党の幹部が22日午後に会談し、参院選に向けて引き締めを図る方針で一致しました。
 自民党・二階幹事長:「必ず今後の戦いにおいて勝利をし、この屈辱を晴らしてきたいと思っている」
 与党にとっては補欠選挙は想定内の結果で、大きな影響はないと分析しています。しかし、無党派層を取り込めなかったことに危機感もあります。そんななかで、衆議院とのダブル選挙も取り沙汰され始めました。その背景には2つあります。まず、政府関係者は「参議院選挙だけでは安倍政権におきゅうをすえようという世論で負けてしまう」と分析しています。しかし、政権選択の選挙である衆院選とダブルで行えば、さすがに自民・公明が勝てるだろうという考え方です。もう1つは野党の準備状況です。野党は参議院で候補者の一本化を進めようとしていますが、ダブルにすれば調整が一層難しくなり、足並みが乱れて与党に有利になるとみているのです。

こちらも読まれています