丸山議員への「辞職勧告」 与野党が対応苦慮[2019/05/16 11:50]

 北方領土問題で「戦争」に言及した丸山衆議院議員に対して辞職勧告決議案の提出が検討されていますが、与野党ともに慎重論があり、対応に苦慮しています。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 決議案はこれまで刑事責任を問われた議員に出されることがほとんどで、失言での勧告となれば異例となるため、自民党内には慎重論が根強くあります。丸山議員はツイッターで「言論の自由が危ぶまれる」として議員辞職しない考えを明らかにしています。これに対して、ある自民党の幹部は「あのタイプは自分で辞めることはない」とあきれ顔です。衆議院の議院運営委員会では丸山議員について話題は出ましたが、決議案に関して結論は出ませんでした。ただ、自民党としても丸山議員の発言を容認できず、辞職勧告以外の方法も検討する方針です。
 国民民主党・原口国対委員長:「議員の身分に関するものでありますから、基本、非常に慎重であるべきだと思うが、衆議院としてけじめをつけないといけない問題だと思う」
 一方、野党でもどの党が主導して提出するかを巡り、駆け引きが続いています。ある野党のベテラン議員も、失言による勧告という前例を残せば「ブーメランになるかもしれない」と述べていて、決議案のハードルが下がることを懸念しています。

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