トランプ氏が大相撲観戦 朝乃山に「大統領杯」授与[2019/05/27 00:48]

 来日中のトランプ大統領は安倍総理大臣とともに大相撲5月場所の千秋楽を観戦し、優勝した朝乃山関(25)に「アメリカ大統領杯」を授与しました。

 トランプ大統領夫妻は安倍総理夫妻とともに東京・両国にある国技館に入りました。観客が数分間にわたって立ったままの状態が続いて取組が一時、中断しました。2階の貴賓席よりも土俵に近いマス席に置かれたソファに座って観戦しました。現職のアメリカの大統領が本場所を観戦したのは初めてです。安倍総理から説明を受けるシーンもありました。25日に優勝を決めた朝乃山関の取り組みから結びの一番まで合わせて5番を観戦しました。その後、トランプ大統領は黒のスリッパを履いて土俵に上がり、優勝した朝乃山関にアメリカで作られた「アメリカ大統領杯」を渡しました。
 トランプ大統領:「表彰状、朝乃山英樹殿。あなたは令和元年5月夏場所において優勝されましたので、ここにアメリカ合衆国杯を贈り、栄誉を表彰します」
 ホワイトハウス高官によりますと、大統領杯は高さ約1メートル35センチ、重さは約30キロで、アメリカを象徴するワシがあしらわれています。
 5月場所優勝・朝乃山関:「(Q.アメリカ大統領杯を受け取った感想は?)言葉に表せないほどうれしかったです」
 日本相撲協会・八角理事長:「大統領杯は来年以降も5月場所の優勝力士に授与されることになりました。この度の大統領の格別のお取り計らいを糧として私どもは日本の伝統文化である大相撲の発展に一層努めて参る所存です。ご観戦頂いたうえ、初めてのアメリカ合衆国大統領杯を授与して頂きましたことに日本相撲協会を代表して深く感謝申し上げます」
 外国の首脳が土俵に上がったのは初めてとみられます。日本政府としては緊密な日米関係を海外に発信する狙いがあります。

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