「老後2000万円」野党攻勢 参院選控え与党に危機感[2019/06/18 11:48]

 最終盤を迎えた国会では、老後に2000万円が不足するとした問題を巡って野党側が攻勢を強めています。来月の参議院選挙を前に政府・与党側は危機感を強めています。

 (政治部・岡香織記者報告)
 「老後2000万円」問題を巡って政府・与党は国会の質疑を通じ、丁寧に説明する形をアピールすることで鎮静化を図りたい考えです。
 公明党・熊野参院議員:「数字だけが独り歩きしてしまって、国民の不安をあおる結果となってしまった」
 麻生財務大臣:「誤解が解けても不安というのは残りますので、不安を生じさせないような丁寧な説明というのが必要なんではないか」
 一方、野党側は麻生大臣の不信任決議案について今週中に衆議院に提出する考えです。ただ、内閣不信任案については野党内で温度差があるため、今後、党首レベルで調整します。18日午後からの質疑で、野党側は麻生大臣が「報告書を受け取らない」と発言したことについて「不都合な事実は隠すのか」と真意を問いただす考えです。18日の質疑で追及の機運を高め、19日の党首討論で安倍総理大臣との直接対決につなげたい考えです。

こちらも読まれています