終盤国会の動き “国民投票法”は3国会で成立断念[2019/06/20 11:50]

 国会の会期末まで1週間を切るなか、衆議院の憲法審査会は20日も見送られました。国民投票法改正案は去年の通常国会から3つの国会にわたって成立断念となりました。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 衆議院の憲法審査会は今の国会ではわずか3回で、参議院では一度も開かれませんでした。与党は国民投票法の改正案については与野党の合意が得られるとみて、早期に成立させて憲法改正の具体的な議論に入りたい考えでしたが、立憲民主党が国民投票の際のテレビCMの規制の議論を深めるべきとして採決に応じなかった結果、去年の通常国会から3つの国会にわたって成立させることができませんでした。憲法改正の議論は参議院選挙の後、新たな議席数のもとで仕切り直しとなります。一方、野党は参議院で麻生財務大臣の問責決議案と金子予算委員長の解任決議案を提出しました。さらに、立憲民主党の枝野代表は提出に否定的だった内閣不信任案について、19日に党首討論を終えて「検討する」と態度を変えました。この内閣不信任案の扱いが残りの会期の焦点となります。

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