G20首脳宣言を採択し閉幕 反保護主義は明記されず[2019/06/30 07:19]

 大阪で開かれたG20首脳会議は自由貿易の実現などを盛り込んだ首脳宣言を採択して閉幕しました。「反保護主義」という言葉は明記されませんでした。

 (政治部・安間由太記者報告)
 反保護主義という表現が見送られた背景には、アメリカと中国の貿易を巡る激しい対立が続くなかで首脳宣言がまとまらない事態だけは避けたいという思いがありました。
 安倍総理大臣:「自由貿易体制を支える基本的原則につき一致することができた」
 安倍総理は「対立を際立たせるのではなく、共通点に光を当てることに力を入れた」と強調しました。一方、プラスチックごみによる海洋汚染については、2050年までに新たな汚染をゼロにすることを目指すことで合意しました。貿易や環境問題など各国に温度差のある課題を何とかまとめて首脳宣言にこぎ着けましたが、具体的な取り組みが進展するかは未知数です。

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