ハンセン病家族訴訟 国の責任認めた判決に控訴せず[2019/07/09 09:00]

 ハンセン病患者の隔離政策で家族も差別を受けたことを認めた熊本地裁の判決について、政府は控訴を見送ることを決めました。

 安倍総理大臣:「今回の判決については、内容については一部には受け入れ難い点があることも事実であります。しかし、筆舌に尽くし難い経験をされたご家族の皆様のご苦労をこれ以上、長引かせるわけにはいきません。その思いのもと、異例のことでありますが、控訴をしないことと致しました。この方針に沿って検討を進めるよう、関係大臣に先ほど指示致しました」
 ハンセン病患者の隔離政策を巡っては熊本地方裁判所が先月28日、患者の家族が受けた損害についても国の責任を認める判断を示し、国に3億7600万円の損害賠償を命じる判決を言い渡していました。

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