参院選あなたの選択は?「憲法改正と“9条”」[2019/07/09 17:48]

 参議院選挙について各党の政策を伝える9日のテーマは「憲法改正」です。

 憲法改正で一番の争点となる「9条」を確認します。憲法9条では「戦争を放棄」することと「国際紛争を解決する手段としては戦力を持たない」となっていて、「自衛隊はこの条文に矛盾するのではないか」という議論が長い間なされてきました。こうした背景を踏まえ、各党の主張を確認します。
 まず、自民党は憲法改正を基本方針として早い時期の改憲を目指しています。9条については自衛隊の存在を明記することを訴えています。
 次に、改憲に積極的なのが日本維新の会です。「教育無償化」など3項目で改憲を提案。ただ、9条については公約のなかで触れていません。
 そして、自民党と連立を組む公明党です。内容を改める「改憲」ではなく、必要な規定を付け加える「加憲」を訴え、9条については自衛隊の明記について慎重な姿勢を示しています。
 国民民主党は憲法について積極的に議論すると訴えていますが、9条については「自衛権の範囲」が曖昧(あいまい)なままでは自衛隊を明記するべきではないとしています。
 立憲民主党は「知る権利」の尊重などについては憲法議論を進めるとしながらも、9条については自民党の案を「9条改悪」だとして明確に反対しています。
 共産党は9条についての自民党案を「戦争する国への歯止めなき暴走」とし、改正には反対の立場です。
 社民党は憲法を守る「護憲」を掲げ続けていて、憲法改正自体に「反対」。9条についても改正反対を訴えています。

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