G7開幕も各国に溝 初の“首脳宣言”見送りへ[2019/08/25 12:13]

 G7サミットがフランスで開幕しました。初日の夕食会では外交問題が議題になり、イランの核保有を認めないことでは一致しましたが、各国の立場の違いも見え始めています。

 安倍総理大臣は6月のイラン訪問について話したうえで、「引き続き粘り強く外交努力を継続する」と発言しました。参加各国は「イランに核保有はさせない」などの意見で一致する一方で、ホルムズ海峡を巡る有志連合については話し合われませんでした。また、ロシアのサミット復帰も議題に上りましたが、北朝鮮問題については議題にならず、今後、改めて時間を設けることになりました。サミット2日目の25日はこの後、自由貿易についても議論されますが、保護主義を掲げるトランプ大統領と他の6カ国の溝があり、一致点は見いだせそうにありません。そのため、1975年にサミットが始まって以来、初めて首脳宣言が出ない見通しです。今後の議論の内容次第では、G7サミットの存在意義が問われかねない事態となっています。

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