日米貿易交渉“スピード合意”得したのはどっち?[2019/08/26 17:32]

 日米の貿易交渉は4月に始まり、非常に早いスピードで決着ということになりました。日米が急いだ背景にはどのようなことがあるのでしょうか。日米会談が行われたフランスから報告です。

 (政治部・小西弘哲記者報告)
 25日の首脳会談後、交渉が合意に至ったとの情報とともにまた2人が会談するような映像が入ってきました。後で聞くと「良い話なので記者発表をしたい」とアメリカ側から申し入れがあり、急なことだったので日本メディアがいないなかでの発表となったのです。また、政府高官も「良いところまで交渉が進むと思っていたが、正直、発表までいけると思っていなかった」と漏らすなど異例の早期決着でした。その背景にはトランプ大統領が中国と大統領選挙を意識して交渉を急いだということがあります。中国と貿易戦争を繰り広げているトランプ大統領としては、日本とも事を構える二正面作戦は避けたいという判断です。さらに、来年の大統領選挙に向けて結果が欲しかったということがあります。トランプ大統領としては全く予定していなかった記者発表をし、また、直後にはツイッターに上げるなど選挙に向けてアピールしたい交渉合意だったのです。

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