北朝鮮に対話を呼びかけ 安倍総理が国連で演説[2019/09/25 11:58]

 ニューヨークを訪問中の安倍総理大臣は国連本部で一般討論演説を行いましたが、北朝鮮への言及は異例ともいえる少なさでした。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 ミサイル発射が相次いでいた2年前は演説の大半を北朝鮮問題が占めていましたが、去年は数分程度、そして、今年は1分にも満たない分量でした。
 安倍総理大臣:「トランプ大統領のアプローチを日本は支持します。首脳同士が胸襟を開き、未来に光明を見て目前の課題を解こうとするやり方は北朝鮮を巡る力学を変えました。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接、向き合う決意です」
 安倍総理はこれに加えて「拉致・核・ミサイル問題を解決して国交正常化を実現する」という従来の方針に言及したのみでした。批判的なトーンを消したことについて、官邸関係者は「北朝鮮と向き合いたいというメッセージだ」と話しています。また、中東情勢についてはサウジアラビアの石油施設への攻撃を「卑劣極まる犯罪」と非難したものの、誰が攻撃したかについては触れませんでした。アメリカがイランが関与したとの見方を強める一方で、両者を仲介したい日本としてはイラン側に一定の配慮を示したものとみられます。

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