中国「一帯一路」念頭に EUとインフラ連携強化[2019/09/28 06:14]

 安倍総理大臣はベルギーでEU(ヨーロッパ連合)のユンケル委員長と会談し、アフリカなど途上国へのインフラの支援で連携を強化していくことを確認しました。背景には中国の存在があります。

 日本とEUが連携を強めているのは、中国の巨大経済構想「一帯一路」がヨーロッパにとっても脅威になっているからです。中国は途上国への支援で存在感を強めていますが、過剰な融資で一部の国が債務超過となり「借金漬け支援」との批判もあります。日本とEUが連携して途上国の財政や環境に配慮したインフラ支援をアピールすることで中国を牽制(けんせい)する狙いがあります。安倍総理は28日に帰国し、来週から臨時国会に臨みます。今回の外遊で合意した日本とアメリカの貿易協定案の承認を最優先事項と位置付けるほか、野党各党も巻き込んで憲法改正の議論を具体化させたい考えです。一方、元民主党議員を中心に共同会派の結成にこぎ着けた野党側は、政府への対決姿勢を強める方針です。

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