安倍総理「責任を痛感」野党は任命責任を徹底追及[2019/10/31 11:57]

 先週の菅原前経済産業大臣に続く2人目の閣僚の辞任で、政権へのダメージは避けられない状況です。

 (政治部・前田洋平記者報告)
 安倍総理大臣の任命責任も認めてスピード決着を図ることで、政権としてはまずはダメージを最小限にしたい考えです。
 安倍総理大臣:「河井大臣を法務大臣に任命したのは私であります。こうした結果となり、その責任を痛感をしております。国民の皆様に深く心からおわびを申し上げたいと思います」
 今回の疑惑について、与党側からは「妻の問題で、大臣とは別人格だ」と擁護する声もありましたが、さすがにそれは通りませんでした。政府高官も「粘っても仕方ない」と述べていて、国民の納得感を優先した形です。ただ、菅原前大臣も今回の河井大臣も菅官房長官に近い人物なだけに、政権へのダメージはさらに強まるという見方もあります。また、官邸関係者は「さらに辞任が続くようなことがあれば厳しい」と述べていて、さらなる辞任ドミノにも神経をとがらせています。
 一方の野党側ですが、この機を逃すまいと攻勢を強めています。
 立憲民主党・福山幹事長:「総理は任命責任がありますと口では言っていますが、そのことに対して何も行動では表していません」
 特に野党側が問題視しているのは、相次ぐ辞任について国会への説明がないことです。また、予算委員会の開催を要求していて、安倍総理の任命責任を追及したいとしています。まずは31日の国会審議にはすべて応じず、与党側に対応を求める構えです。

こちらも読まれています