国連防災トップ「防災減災と気候変動対策一体的に」[2019/11/20 23:24]

 国連で防災部門のトップを務める水鳥真美さんが各地で大災害が多発するなか、防災・減災対策に向けて気候変動対策とも合わせて取り組む必要があるとの考えを示しました。

 去年3月から国連事務総長特別代表の防災担当を務める水鳥氏は「世界各地で気候変動との関連で災害の頻度と強度が増している」と述べ、現在の災害の発生状況に懸念を示しました。そのうえで、一体性を持って防災・減災対策と気候変動対策に取り組めるよう国連組織全体をリードしたい考えです。また、災害分野の予算のうち9割が災害が起きた後の対応、1割が防災に充てられていると述べて「比率をもう少し均衡にする必要がある」と話し、災害が起きる前のリスクの軽減に力を入れるべきとの考えを示しました。

こちらも読まれています