「桜を見る会」で改憲議論は停滞 業を煮やす総理[2019/11/21 11:55]

 衆議院の憲法審査会が与野党の対立のなかで、21日も開催されませんでした。国民投票法改正案の議論で足踏みが続くなかで、今後の政局への影響が取り沙汰されています。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 実は、永田町は静かにざわついています。この法案が安倍総理大臣の悲願の憲法改正に直結する法案だけに、政局の引き金を引くのではないかとみられているのです。与党側は今の国会の最重要法案と位置付けていますが、会期末まで3週間を切るなかで成立は厳しい情勢となってしまいました。立憲民主党などは「安倍政権の下での憲法改正に反対」という立場です。この法案が成立するといよいよ憲法本体の議論となるため、法案審議にも消極的です。一方で、安倍総理は残りの任期が2年を切りました。この法案が1年以上も足踏みし、憲法本体の議論に入れていないことに業を煮やしています。「桜を見る会」の問題でさらに議論が停滞するとなった場合に、安倍総理が局面打開のために「解散カード」を切ってくるのではないか。年明けの通常国会冒頭、野党の足並みがそろう前といった声も与野党から聞かれ始めています。

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