説明責任果たされた? 政府・与党は逃げ切りを…[2019/12/02 18:04]

 2日、国会では安倍総理大臣出席のもとで参議院の本会議が開かれ、桜を見る会についての質問が行われました。安倍総理の答弁を聞いても桜を見る会を巡る疑問は残されたままです。与党は、この一連の説明で説明責任は果たしたというふうに考えているのでしょうか。国会記者会館から報告です。

 (政治部・山本志門記者報告)
 2日午後の本会議で安倍総理が事実上、最後の答弁に立ったことによって「現時点での説明は果たした」として、幕引きを図りたい考えです。政府・与党内では、当初から「税金の使い道の問題なので、対応を誤れば相当なダメージを受ける」として危機感を持っていました。報道各社の世論調査でも安倍内閣の支持率が下がり始めたことも追い打ちを掛けました。なので、安倍総理はじめ、与党幹部の発言も「これまでを反省」して「運用を全般的に見直す」と低姿勢を強調する一方で、「招待客は個人情報」で「名簿データは復元できない」などと本質に迫る部分は一貫して説明を控えました。ある自民党幹部が言うように、結局、この答弁で足並みをそろえる限り、「野党も戦いようがない」として攻め手を失っている現状を見透かしてもいます。政府・与党としては国会は延長せず、年末年始の休戦で逃げ切りたい考えで、この問題の行方は年明けの野党の出方次第となっています。

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