高齢者負担の医療改革 調整が難航[2019/12/06 02:21]

 政府は全世代型の社会保障制度の実現に向けた検討会議で、当初13日に予定していた中間報告の取りまとめを18日以降に遅らせることになりました。

 全世代型社会保障会議では、少子高齢化に伴う医療費の増加に対応するため、高齢者の負担増にどこまで踏み込めるかが焦点となっています。中間報告にはこれから75歳になる人の病院での窓口負担を原則、1割から2割に引き上げる方向性を示し、低所得者への負担軽減策も併せて盛り込む方針です。また、風邪薬や湿布など市販の医薬品と同様の効果がある薬を医療保険の対象から除外し、自己負担を引き上げる案を記載することも検討しています。ただ、与党内には患者の負担増への反対論が根強く、調整が難航しています。13日に予定されていた中間報告の取りまとめは18日以降に遅れる見通しです。

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