中国の景勝地で日中会談 北朝鮮協議と友好アピール[2019/12/25 12:03]

 安倍総理大臣は中国の成都近くの景勝地で李克強首相と会談しています。北朝鮮情勢について協議したほか、日中友好もアピールしています。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 会談の冒頭、安倍総理は来春の習近平国家主席の国賓としての来日を巡る課題について意見交換を呼び掛けました。また、北朝鮮がミサイル発射をちらつかせる挑発行為を強めるなかでの25日の会談ですから、安倍総理はミサイル発射の自制を中国側からも働き掛けるよう求めるとみられています。会談の後には李首相の案内で、成都近郊にある世界遺産で秦の時代に造られた灌漑(かんがい)施設「都江堰」を訪問します。都江堰は2008年の四川大地震で大きな被害が出ていて、復興状況も視察します。去年に安倍総理が李首相を北海道に案内したお返しという位置付けで、日中友好ムードをアピールした格好です。ただ、中国側からするとアメリカとの関係がぎくしゃくするなかで、あえて日本に接近しておこうという思惑もあるものとみられます。

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