“IR”で攻めたいが…立憲・国民は合流巡りガタガタ[2020/01/07 17:51]

 IR(統合型リゾート)事業を巡る汚職事件が発覚するなか、7日に政府は「カジノ管理委員会」を発足させました。このIR疑惑などを野党は今後、国会でどう攻めていくのでしょうか。

 (岡香織記者報告)
 野党側は「成長戦略として進めてきた安倍政権の姿勢が問われている」として、徹底追及する考えです。7日の追及本部では管理委員会のメンバーとカジノ業者の接触を禁止する明確なルールがないことが分かりました。業者のロビー活動が今回のような汚職事件につながりかねず、事件の全容解明がされないなかで進めるべきではないと、カジノを廃止するための法案を提出する考えです。ただ、一気呵成(いっきかせい)に攻め込めるはずの野党も前途多難です。合流に向けた協議では吸収合併を目指す立憲民主党の枝野代表に対し、国民民主党の玉木代表は「新党にするべきだ」と意見が対立しています。さらに、立憲幹部は「党名や人事、政策は譲らない」と話していて、折り合える見通しは立っていません。ある立憲議員からは「対立が表面化するくらいなら、統一会派だけにしておけばよかった」という声も上がっています。野党が一枚岩になれば安倍政権下での最大のチャンスだと見る向きもありますが、野党の合流協議は決裂する可能性も出てきています。

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