安倍晋三総理大臣はサウジアラビアなど中東3カ国を訪問するため、日本を出発しました。それぞれの国で自衛隊派遣の目的などを説明し、理解を求めたい考えです。
アメリカともイランとも友好な関係を維持する日本にとってバランス感覚が求められる外交となります。
安倍晋三総理大臣:「話し合いによる対話、自制的な対応を促し、日本ならではの平和外交を粘り強く展開していく考えであります」
今回、訪問する3カ国はいずれもアメリカと近く、サウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)はアメリカ主導の有志連合にも参加しています。安倍総理は、自衛隊派遣について日本の船舶の安全を守るための情報収集が目的で、アメリカともイランとも一線を画した独自の派遣であるということを説明します。また、同行筋は「一触即発の危機を回避した今こそ、対話のチャンスだ」と語っていて、各国にイランとの和平に向けた対話を促したい考えです。ただ、地理的にも政治的にも遠い日本がどのような役割を果たせるかは見通せてはいません。
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