総理が「政治判断」“後手後手”批判払しょくの思惑[2020/02/28 18:40]

 政府が突然、一斉休校の要請に踏み切った背景には何があったのでしょうか。総理官邸前から報告です。

 (政治部・安間由太記者報告)
 全国一斉の休校要請はあまりにも異例の判断だったため、政権内にも反対の声は多くありましたが、最後は安倍総理の「政治判断」が働きました。一斉休校に踏み切れば、年度末で多忙な学校現場や仕事を持つ親などに混乱が広がるのは目に見えています。官邸内の議論でもこうした問題点は指摘されていました。しかし、安倍総理は28日の国会で「先手先手でやるべきだ。切迫した時間的制約のなかで最後は政治が全責任を持って判断すべきと考えた」と説明しました。感染拡大への強い危機感とともに、「政府の対策は後手に回っている」といった批判を払拭したいという思惑も透けて見えます。安倍総理は29日の午後6時から記者会見を開いて政府の対応について改めて説明し、国民の理解を得たい考えです。

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