防空レーダーをフィリピンに輸出へ 中国を牽制も[2020/03/26 09:52]

 政府は、ミサイルなどを探知できる航空自衛隊の国産レーダーをフィリピン政府に輸出する方向で最終調整していることが分かりました。

 輸出されるのは、航空自衛隊が使用する戦闘機やミサイルを探知して追うことができる固定式の警戒管制レーダー、移動式の対空レーダーの改良型合わせて4基です。金額は約100億円で、南シナ海で海洋進出を強める中国に対し、防空レーダーを輸出することで日本とフィリピンで牽制(けんせい)する狙いもあります。契約されれば2014年に装備品の輸出を可能にする防衛装備移転3原則を定めて以降、完成品の輸出は初めてとなります。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、正式な契約は春以降となる見通しです。

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