検察官の定年延長問題 野党が関連法案の撤回求める[2020/05/11 16:19]

 検察官を含む国家公務員の定年延長の関連法案について、野党側は黒川東京高検検事長の定年延長問題と関連して「検察人事への介入」などとして批判を強めています。

 国民民主党・後藤祐一衆院議員:「森友、加計、桜、そして、これから4つ目が出てくるかもしれない。その時に黒川検事長のような方が自分を守ってくれると。必要だから法案を出したんじゃないですか」
 安倍総理大臣:「今回の法改正においては、検察官の定年延長にあたってその要件を事前に明確化することとしておりまして、内閣の恣意(しい)的な人事が今後、行われるといった懸念はもちろん全くあたりません」
 この検察庁法の改正は一般職の公務員と同じように検察官の定年を現在の63歳から65歳に引き上げるもので、国家公務員法の改正案としてまとめて議論が行われています。検察官の定年についてはこれまで延長できないと解釈されていましたが、今回、黒川検事長の定年を安倍政権が法解釈を変えて延長させたことから野党側が問題視していました。一方、会員制交流サイト「ツイッター」では、市民や著名人などから検察庁法改正に抗議する投稿が相次いでいます。

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