中国 一方的な現状変更の試みを執拗継続 防衛白書[2020/07/14 11:14]

 政府は今年の防衛白書を閣議決定しました。中国に関して「尖閣諸島での一方的な現状変更の試みを執拗(しつよう)に継続している」などと強い懸念を示しています。

 発行から50年が経つ防衛白書の表紙はピンク色で、「令和」の由来である万葉集の歌にちなんだ梅と富士山が描かれています。中国に関しては、尖閣諸島周辺で中国海警の船が接続水域に居座っていることなどから「力を背景とした一方的な現状変更の試みを執拗に継続している」と強い表現で懸念を示しました。新型コロナウイルスの感染拡大についても中国などが偽情報の流布を含む宣伝工作を行っていると指摘し、「国家間の戦略的競争をより顕在化させ得る」と記載しています。また、北朝鮮について、去年5月以降の3種類の新型短距離弾道ミサイルは「固体燃料を使用し、通常よりも低い高度で飛翔(ひしょう)した」として技術の高度化を指摘しています。今年の防衛白書では初めてQRコードでの動画を約50カ所配置し、自衛隊の活動などを紹介しています。

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