「ヒット確実に打てる」与党内は手堅さ評価と解散風[2020/09/16 18:12]

 菅新内閣の顔ぶれですが、政府与党内はどのように評価しているのでしょうか。総理官邸前から報告です。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 与党の関係者に話を聞きましたが、「安定してるよね」という反応が大半です。ある自民党幹部は、野球のバッターに例えて「ホームラン50本は打てないけど、2割8分5厘でヒットを確実に打てる」と手堅さを評価していました。実際、閣僚のメンバーの大半は再任や再登板で、菅総理大臣として仕事ぶりを計算できるメンバーを集めているのが特徴です。外交や防衛の分野では茂木外務大臣が続投しましたし、防衛大臣には安倍前総理の弟の岸信夫氏を起用して路線の継承を打ち出しました。初入閣が5人で、永田町のセオリーでは希望がかなわなかった人から不満が出て求心力が落ちるはずです。にもかかわらず、大きな不満が出ていないのは衆議院の解散総選挙がいつあってもおかしくないという状況で、新政権に文句を言っている場合ではないからです。「まずはコロナ対策」「すぐに仕事をしたい」という菅総理の言葉を額面通りに受け止めれば、当面は衆議院の解散はないのかなと思いますが、与党内では「支持率が高いうちにやってしまいたい」という希望的観測とも相まって、解散風が吹いています。

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