今週から首脳外交をスタートさせた菅総理大臣ですが、25日夜に中国の習近平主席と電話会談を行います。アメリカと中国の対立が先鋭化するなかで、菅総理がどのような姿勢で臨むのでしょうか。国会記者会館から報告です。
(政治部・大石真依子記者報告)
中国の主席が日本の総理と電話会談に臨むのは異例で、外務省関係者は日本に接近しておきたい思惑の表れだとしています。注目は新型コロナの影響で延期となっている習主席の国賓来日が話題に上るかどうかです。日本政府関係者は「孤立化する中国を受け入れると周辺国に誤ったメッセージを与えかねない」と話し、今は調整すべき段階にないと慎重姿勢です。まずは共通の課題である新型コロナ対策や北朝鮮問題での協力を確認するものとみられます。菅総理の外交姿勢は安倍外交の継承です。日米同盟を基軸としつつも中国との関係改善の機運は維持したい考えです。ただ、アメリカと中国の対立が深刻さを増すなかで、菅総理が日本のスタンスをどう戦略的に打ち出すのかが課題となります。
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