札幌テレビにBPO「名誉棄損も放送倫理違反もなし」[2020/11/16 17:42]

 日本テレビ系の札幌テレビが取材した男性が名誉毀損で申し立てていた案件で、BPO(放送倫理・番組向上機構)は名誉毀損も放送倫理違反もないとの判断を示しました。

 札幌テレビは去年4月、旧優性保護法に基づく手術を受けた人に対する一時金申請を行なった男性を取材しました。男性は「申請を希望していなかったのに記者の働き掛けで申請したもので名誉を毀損された」として、申し立てていました。BPOの放送人権委員会は「一時金支給法に基づいて申請したという合法的な行為の紹介であり、これによってこの男性の社会的地位は低下しない」として、「名誉毀損などの人権侵害はなく、放送倫理上の問題も認められない」との判断を示しました。札幌テレビは「当社の主張をご理解頂いたと受け止めています。委員会の見解を今後の取材活動と番組制作に生かして参ります」とコメントしています。

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