「選択的夫婦別姓」検討も賛否分かれる 自民党[2020/12/01 23:40]

 選択的夫婦別姓を認めるのかどうかについて自民党の特別委員会で検討が始まりました。しかし、賛否が大きく分かれ結論を出せるかは不透明です。

 自民女性活躍推進特別委員会・森まさこ座長:「社会で働いてきて定着してきた名字を持ったなかで、その後、結婚したい相手に巡り会うという方も増えてきているわけです。様々な困難の声も増えてきたという事実もございます」
 夫婦が希望すれば結婚前の姓を名乗れる選択的夫婦別姓について、会合では「自分らしさを尊重するのが自民党ではないか」姓が変わることで「困っている方がいる事実を踏まえるべき」といった賛成意見が出されました。一方で「夫婦別姓にした場合の子どもへの影響に懸念がある」といった反対意見も出ました。
 夫婦別姓に慎重・片山さつき参議院議員:「明治以来ある戸籍法で、戸籍の公称をどうするのかの話があって、そこを検証しないで、ここだけいじろうとか、法改正を出そうとすること自体が過去自民党が長く積み上げてきた議論からして非常におかしい」
 賛否が割れるこの状況に公明党からは。
 公明党・山口代表:「国民の理解も年々広がっている。自民党内で賛否あるとは思うが、時代にあった判断をすべきであると思う」
 政府は今月中に第5次男女共同参画基本計画を取りまとめる方針で、選択的夫婦別姓についてどのように盛り込むかが焦点の一つです。導入に賛成する自民党議員は政府がまとめる前に提言を出すべきだとしていますが、導入に反対する意見も根強く、結論を出せるかは不透明です。

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