「カレーと空上げ」で海空自衛隊“共同作戦”[2020/12/04 16:06]

 海上自衛隊の「カレー」と航空自衛隊の「空上げ」が一つになり、人材不足の解消に立ち上がりました。

 海上自衛隊は海の上で生活することが多く、曜日感覚が分からなくなることがあるため、金曜日にカレーを出す文化が明治時代から続いていきました。艦船や潜水艦ごとにカレーの味付けも異なり、試食が各基地などで盛んに行われています。これに対し、航空自衛隊では空に上がるという意味で「空自空上げ」を2年前から売り出し、様々な味のレシピをSNSに載せるなどアピールを必死に行っています。一般的に自衛隊は職場と居住場所が一緒でストレスがたまりやすいことや、一日の勤務時間が長いこと、さらに海上での任務の際、家族や友人と連絡が取れないなどの理由から人員が1割ほど足りない状態が続いています。まるで自衛隊最大の護衛艦いずもに、最新鋭の「F35B戦闘機」が乗ったかのような海と空の「空上げカレー」のコラボ。
 井筒空幕長:「海上自衛隊と統合運用の発想のもと、カレーと空上げで協力をしながらやっていきたいと思います」
 山村海幕長:「コロナ禍のなか、募集広報、非常に難しい状況になっていますけれども、こうしたイベントが少しでも役立ってたら」
 今回、海と空の自衛隊トップがSNSで話題になっているそれぞれの名物のカレーと空上げを試食し、若い世代の人々に興味を持ってもらおうとアピールを行いました。今後、SNSにこの試食をアップする予定で、自衛隊の魅力を伝えることで人材不足解消に取り組んでいきたい考えです。

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