自衛隊員考案“防衛省版サラ川”コロナ禍で変化も[2020/12/22 20:45]

流行や世相を反映する第一生命の「サラリーマン川柳」に、実は、自衛隊員が考える「防衛省川柳」もあります。全国およそ25万人の自衛隊員が考える“防衛省川柳”。今年はコロナ禍の句が多く出ました。

今回はコロナ禍もあってか、応募総数が前回から1000句以上増え、7522句になったといいます。今月、その中から優秀作品が決定しました。
現役の自衛隊員の皆さんが全面協力、熱のこもった演技を披露してくれました。

まずはこちら!
■「階級で 呼んだら起きる 妻の知恵」
自衛官ならではの、寝起きあるあるです…。

■「花火の音 迫撃砲かな 職業病」
花火があがったときにとっさに身を隠す人がいたら、きっと自衛隊員!

■「父よりも 匍匐(ほふく)の上手い 我が娘」
陸上自衛官になるためには必ず通る匍匐の道。どんなに過酷な訓練を積んでも、
赤ちゃんの底なしのスタミナにはかなわないようです…。

緊迫する安全保障環境の中で、緊張感漂う訓練も多くあります。
■「名月を 一人楽しむ 穴の中」
自衛官も月をみながらひと時、癒されることも多々、あるといいます。

そして今年、やはり新型コロナウイルスの影響が大きく、自衛隊でも音楽祭、航空祭などが軒並み中止に。訓練もままならない時期もありました。

2年連続2度目の出演。航空自衛隊のブルーインパルスのパイロットでもある、園田健二3佐は、実際にはこれまでテレワークの経験はないということです…。
■「テレワーク 映るの顔のみ 下パジャマ」

パソコンが鞄に入っていると思った海上自衛官。「ええ!」あけてびっくり、中身は手旗。
■「テレワーク 端末もらえず 手でワーク」
赤と白の旗を振りあってお互いの船の上で連絡を取り合う、手旗信号。海上自衛官は必ず、このもともとカタカナからイメージして作られている手旗信号を覚えます。

■「演習場(やま)の中 隠れたつもりも 白マスク」
感染対策には効果的な白マスク。ですが、演習中はとっても目立っちゃうんです。そのため陸上自衛官は、日常生活でも迷彩柄のマスクを選ぶことが多いとか…。

■「潜水艦 海でも陸でも 隔離中」
「海の忍者」とも呼ばれ、隠密行動で情報収集任務などを続ける潜水艦。
隊員が共同生活を続けているうえ、密閉状態が続くため、一層、感染に注意を払っています。

今年5月、ブルーインパルスによる感謝飛行。
東京の真っ青な空に5機が描いた軌跡は、大勢の医療関係者を勇気づけました。

■「国民の 感謝預かり 空を舞う」

空幕広報室 園田健二3佐「医療従事者の方々というのは、日々、日夜、コロナに対して対処しているというところで、そこに対する感謝の思いをしっかり込めて飛行できたと思っています」「引き続き、川柳とか、そういう活動を通して我々を身近に感じてもらえればと思います」

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