自民党が週休3日制を提言へ コロナ禍で反発も[2021/01/14 22:55]

 自民党は新型コロナの感染拡大でリモートワークなど柔軟な働き方が進んだことを受けて、希望した働き手には「週休3日」を可能とする制度を政府に促す方針です。

 自民党の猪口邦子元少子化担当大臣は14日、党の会合で「選択的週休3日制」の試案を示しました。

 そのなかでは、「新型コロナへの対応でリモートワークに本格的に取り組む広範な社会実験の結果として、柔軟な労働環境や就労形態への対応力が日本社会に内在することが分かった」として、希望する人に対して「週休3日制」の環境を整備することを提案しています。

 これにより、子育てや介護との両立や働きながら大学院などへ進学しやすくする狙いがあります。

 また、兼業や副業をしやすくすることで、「働く人の所得を1.5倍増にすることを目指す」としています。

 さらに労働者が少ない中小企業でも導入できるよう奨励金などを考えるとしました。

 ただ、出席した議員からは「今はコロナ禍で本業すら厳しい」「年金などの社会保障制度は維持できるのか」など疑問の声も出ています。

 今後、ヒアリングを重ね、春ごろに提言をまとめて菅総理へ提出する方針です。

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