続投から一転 山田広報官辞職 政権へダメージは?[2021/03/01 17:44]

 菅総理大臣の長男の接待問題を巡り事態が大きく動きました。山田真貴子内閣広報官が突然の辞職。国会では、総理に対する厳しい質問が相次ぎました。今後、菅政権に影響は出るのでしょうか。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 山田氏が辞めたことは、重要閣僚の更迭とは違って政権運営が大きく変わるわけではないんです。むしろ、今回の一件で菅政権の不安定さ、ガバナンスの問題が浮き彫りになったといえます。

 というのも、山田氏本人は先週の時点で辞意を漏らしていたんです。ただ、菅総理は引きとめました。そして、結果的には体調不良による辞任という形になってしまいました。

 さらに、山田氏が司会を務める総理会見についても、いったんセットしかけたものが直前に取りやめになるなど、朝令暮改が相次いでいる状況です。

 これらの対応を巡っては、菅総理自身はぶら下がりでは「後手に回っていないと」あくまで主張していましたが、自民党内からは「対応が遅すぎる」と政権の「後手後手批判」がぶり返しかねない状況です。

 一方で、肝心の総務省の接待問題については、官僚らによる利益誘導がなかったという納得のいく説明は行われていない状況です。

 山田氏の辞任で幕引きを図ることは到底難しく、菅総理の長男も絡んでいることから、政権としては火種を抱え続けることになります。

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