“わいせつ教員”免許再取得禁止の法整備を検討[2021/03/01 22:01]

 自民・公明両党は、教員のわいせつ行為から児童・生徒を守るため処分を受けた教員が二度と教員免許を取得できないようにする法整備の検討を始めました。

 与党わいせつ教員根絶立法検討ワーキングチーム自民・馳座長:「18歳未満の児童生徒と考えれば、日ごろ活動しているのは学校だけではない。学校の教壇に立たなければそれでいいのかという問題意識は必ず出て参ります。関係省庁の皆様も陪席を頂きながら詰めていきたい」

 与党わいせつ教員根絶立法検討ワーキングチーム公明・浮島座長:「合意の有無に関わらない教員による性暴力の問題に焦点を絞って、子どもたちへの性暴力の禁止、事実関係の客観的な把握、被害に遭った子どもたちのケア、教員免許の在り方の徹底的な議論を行って参りたい」

 今の制度では、わいせつ行為で懲戒免職となり、教員免許を失効しても3年経過すれば再び免許を取得できます。文部科学省はこの再取得を禁止するための法改正を検討していましたが、憲法で定められた職業選択の自由などの兼ね合いから断念した経緯があります。

 自民・公明両党は1日、議員立法で教員免許の再取得禁止を定めることができないか、検討を始めました。論点整理を行い、ゴールデンウィーク後に法案をつくり、国会に提出したい考えです。

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