日米2+2共同発表 中国名指しで異例の強い批判[2021/03/16 19:09]

 アメリカのバイデン政権が発足して初めて日米の外務・防衛の閣僚が会合を行いました。バイデン政権は主要閣僚の初の訪問先に日本を選んだわけですが、どんな話し合いが行われたのでしょうか。総理官邸前から報告です。

 (政治部・佐藤美妃記者報告)
 ちょうど今、アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が官邸を訪れていて、菅総理大臣との表敬訪問が始まっています。

 今回のこの2人の訪問、最大の焦点は中国への対応です。

 中国は海警局の船舶に武器使用を認める海警法を施行するなど強硬な姿勢を強めていて、日本は対応に苦慮しています。

 一方、バイデン政権も台頭する中国を唯一の競争相手と位置付けていて、地理的な面でも日本は戦略上、重要です。

 示された共同発表では最初に中国を名指しし、海警法などの最近の地域における混乱を招く動きに深刻な懸念を表明しました。こうした強い批判は異例のことです。

 来月には外国の首脳として初めて菅総理が訪米し、バイデン大統領と会談します。

 こうした日本の特別扱いに日本政府内では歓迎する声がある一方、ある防衛省幹部は「後で高い請求書がくるのでは」と語るなど警戒感もあります。

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