セキュリティー施設の故障 東電社長が国会で陳謝[2021/03/17 23:35]

 柏崎刈羽原発でセキュリティー施設の故障が複数見つかった問題で東京電力の小早川智明社長は参議院の予算委員会に出席し、「痛恨の極みだ」と陳謝しました。

 東京電力・小早川智明社長:「痛恨の極みであり、徹底的に原因を究明し、抜本的な改革を行っていくことが私の責任であると考えております」

 原子力規制委員会の更田委員長は柏崎刈羽原発の再稼働について「原子炉を運転するようなプロセスが前に進むことはない」と述べ、少なくとも1年以上は困難だという認識を示しました。

 さらに、東京電力以外の原子力発電所についても「適宜検査を行っていきたい」と述べ、新たな検査制度に基づく抜き打ち検査を行う方針を示しました。

 この問題については18日に衆議院でも東京電力の社長らが出席し、質疑が行われます。

 野党側は「原子力に対する国民の信頼をさらに失墜させる問題だ」として、東京電力の責任などを追及する考えです。

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