岸防衛大臣「台湾の安定が重要」与那国駐屯地を視察[2021/04/17 20:40]

 岸防衛大臣は台湾との距離が最も近い陸上自衛隊の与那国駐屯地を視察しました。「国際社会の安定にとっても台湾の安定が重要だ」として、南西地域の防衛態勢の強化を進める考えを示しました。

 岸防衛大臣:「我が国の最も台湾に近い島でありますが、台湾を巡る情勢については、南西地域を含む我が国の安全保障にとってもとより、国際社会の安定にとってもこの台湾の安定というものが重要であります」

 与那国駐屯地は台湾から約110キロ、尖閣諸島からは約150キロに位置し、沿岸監視隊など約160人が任務にあたっています。

 尖閣諸島周辺の接続水域では中国船が航行を繰り返しているほか、台湾周辺でも軍が訓練を行うなど、中国がこの地域での動きを活発化させています。

 こうした動向も念頭に、日米共同声明では「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する」との文言が盛り込まれました。

 岸大臣は、「台湾を巡る問題は、当事者間の直接の対話によって平和的に解決されることを期待する」と述べたうえで、防衛省として引き続き注視していく考えを示しました。

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